「お店を開業するなら、メニューはたくさん用意した方がいい?」
開業準備をしていると、こんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
開業時のメニューは「多い方がいい」のか、それとも「少ない方がいい」のか。
結論からいうと、
大切なのはメニューの数そのものではなく、
「お客様に選ばれやすく、無理なく提供できるメニュー構成」
にすることです。
今回は、開業時に知っておきたいメニュー数の考え方について解説します。
メニューを増やすメリット
まずは、メニュー数を多くするメリットから見てみましょう。
1.幅広いお客様のニーズに対応できる
メニューが多ければ、それだけお客様のさまざまな好みに対応しやすくなります。
例えば飲食店であれば、
・がっつり食べたい人
・軽く食事をしたい人
・甘いものを食べたい人
・コーヒーだけ楽しみたい人
など、異なるニーズを持つお客様に対応できます。
「食べたいものがあるから、このお店に行こう」と思ってもらえるきっかけを増やせるのは、
メニュー数を増やすメリットの一つです。
2.客単価アップにつなげやすい
メインメニューだけでなく、サイドメニューやドリンク、デザートなどを用意することで、追加注文につながる可能性があります。
例えば、
「食事+ドリンク」
「メイン+デザート」
といった組み合わせを提案できれば、1回の来店で購入してもらえる商品の幅が広がります。
3.リピーターが飽きにくい
メニューにある程度のバリエーションがあれば、
リピーターに「次は別のものを食べてみよう」と思ってもらいやすくなります。
特に、定期的に利用してもらうことを目指すお店では、季節限定メニューなどを取り入れることで、新鮮さを保つこともできます。
メニューを増やしすぎるデメリット
一方で、メニューが多ければ多いほど良いとは限りません。
むしろ、開業直後はメニューを増やしすぎることで、さまざまな問題が起こる可能性があります。
1.仕込みや調理の負担が増える
メニューが増えれば、それだけ必要な食材や仕込みの種類も増えます。
特にスタッフの人数が少ない状態でスタートする場合、
提供するメニューが多すぎると、調理や接客に追われてしまうことがあります。
「たくさんメニューを用意したけれど、注文が入るたびにバタバタしてしまう」
という状態になってしまっては、せっかくのサービスにも影響してしまいます。
2.食材ロスが増える可能性がある
メニュー数が増えると、必要な食材の種類も増えます。
その結果、
「このメニューのためだけに仕入れている食材がある」
という状態になることも。
注文数が少ないメニューでは食材が余り、廃棄につながる可能性もあります。
開業直後は特に、売上だけでなく「どれだけ効率よく利益を残せるか」も重要です。
3.お客様が選びにくくなる
意外に見落としやすいのが、「選択肢が多すぎると、お客様が迷ってしまう」という点です。
メニューを開いたときに、料理が何十種類も並んでいると、
「結局どれがおすすめなの?」
と感じてしまうこともあります。
そこで、
・お店の看板メニュー
・人気メニュー
・初めての方におすすめのメニュー
・店主おすすめ
などを分かりやすく示すことも大切です。
開業時は「売りたい商品」を中心に考える
では、実際に開業するときは、どのようにメニューを決めればいいのでしょうか。
ポイントは、「何種類用意するか」から考えないことです。
まずは、
「このお店では、何をお客様に一番買ってほしいのか?」
を考えてみましょう。
例えばカフェなら、
「コーヒーを飲んでもらいたい」
「ランチを看板商品にしたい」
「スイーツを目的に来店してほしい」
など、お店によって目的は違います。
看板となる商品が決まったら、それを中心に関連するメニューを組み立てていきます。
例えば、
看板メニュー
↓
セットメニュー
↓
追加注文できるサイドメニュー
↓
ドリンク・デザート
というように考えると、メニュー全体にまとまりが出やすくなります。
「少ない=手抜き」ではない
メニューを絞ることに対して、
「品数が少ないと、お客様に物足りないと思われるのでは?」
と心配する方もいるかもしれません。
しかし、メニューが少ないこと自体が問題なのではありません。
むしろ、
「このお店といえばこれ」
という商品が明確になることで、お店の特徴を伝えやすくなる場合もあります。
例えば、専門店の場合は、商品数をあえて絞ることで、
「○○ならこの店」
というイメージを作りやすくなります。
開業時は、あれもこれもと増やすよりも、
まずは自分のお店の強みを伝えられるメニューをしっかり作ることが大切です。
開業後は「売れ方」を見ながら見直す
開業時に決めたメニューを、ずっとそのままにする必要はありません。
むしろ、実際に営業を始めてから、
・どのメニューがよく注文されているか
・利益が出ている商品はどれか
・手間がかかっている商品はどれか
・お客様からどんな要望があるか
・リピートにつながっている商品は何か
などを確認しながら、メニューを調整していくことが重要です。
注文数が少なく、提供にも手間がかかるメニューは、思い切って終了するという選択肢もあります。
逆に、人気の高い商品が分かってきたら、その商品を使ったセットや関連商品を増やすこともできます。
つまり、メニューは「開業時に完成させるもの」ではなく、営業しながら育てていくものと考えるとよいでしょう。
開業時のメニューは「多さ」より「役割」で考えよう
メニュー数に「正解」はありません。
大切なのは、それぞれの商品に役割があるかどうかです。
例えば、
・お店の看板になる商品
・売上の柱になる商品
・利益を確保しやすい商品
・追加注文につながる商品
・初めてのお客様が注文しやすい商品
・リピーターが楽しめる商品
などです。
すべての商品を「なんとなく」で用意するのではなく、
「この商品は何のためにあるのか?」
を考えてみましょう。
そうすることで、必要なメニューと、なくても困らないメニューが見えてきます。
まとめ
開業時のメニューは、多ければ良いというわけでも、少なければ良いというわけでもありません。
重要なのは、
「お客様に選ばれやすい」
「お店の強みが伝わる」
「無理なく提供できる」
「利益につながる」
という4つのバランスです。
特に開業直後は、人員や設備、資金などに限りがあるケースも多いため、
最初からメニューを増やしすぎないことも一つの方法です。
まずはお店の看板となる商品を中心に、必要なメニューを絞ってスタート。
そして、実際のお客様の反応や注文状況を見ながら、少しずつメニューを増や
したり、入れ替えたりしていきましょう。
「何品作れるか」ではなく、「どの商品を選んでもらいたいか」。
この視点でメニューを考えると、開業後の運営もしやすくなります。
開業準備で「これで大丈夫?」と思ったら、OPENERSへ
メニューづくりは、開業準備のほんの一部です。
コンセプトづくりや物件探し、資金計画、事業計画、店舗づくりなど、開業前には考えることがたくさんあります。
「何から始めればいいのか分からない」
「この計画で本当に開業できる?」
「自分のお店に合ったメニュー構成を考えたい」
そんな開業前の疑問や不安も、早い段階で整理しておくことが大切です。
OPENERSでは、これからお店を始めたい方の開業準備をサポートしています。
一人で悩みながら進めるのではなく、分からないことや不安なことを一つずつ整理しながら、あなたのお店づくりを進めていきましょう。
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