「お店をオープンしたら、SNSで集客を始めよう」
そう考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、SNSでの集客は、開業してから始めるよりも
開業前から少しずつ育てておくことがおすすめです。
なぜなら、開業日は「ゼロからお客様を集める日」ではなく、
開業前から応援してくれている人に「待っていました!」と思ってもらえる日にできるからです。
日本政策金融公庫の「創業の手引」でも、創業前からSNSで継続的に情報発信することが、
創業後の顧客獲得につながる可能性があると紹介されています。
では、開業前のSNSでは、どんな情報を発信すればよいのでしょうか。
1.開業前のSNSは「宣伝」より「ストーリー」を発信する
開業前は、まだ商品やサービスが完成していないことも多く、
「何を投稿したらいいの?」と悩みがちです。
実は、開業前だからこそ発信できる情報があります。
たとえば、
・なぜこの事業を始めようと思ったのか
・どんなお客様に来てほしいのか
・物件探しで苦労したこと
・店舗づくりの様子
・商品やメニューを試作している様子
・仕入れ先や素材へのこだわり
などです。
完成した商品を見せるだけではなく、
「そこに至るまでの過程」
を見せていきましょう。
「こんなお店ができるんだ」
「この人、こんな想いで開業するんだ」
「オープンしたら行ってみたい」
そんな気持ちが少しずつ生まれることで、
フォロワーが単なる「閲覧者」から「応援してくれる人」に変わっていきます。
2.まずは「誰に届けたいか」を決める
SNSを始めると、「フォロワーを増やしたい」と考えてしまいます。
もちろんフォロワー数も一つの指標ですが、開業前のSNSで大切なのは、
自分のお店に来てくれる可能性のある人とつながることです。
そのため、最初に「どんな人に来てほしいのか」を考えてみましょう。
たとえばカフェなら、
「近隣で働く20~40代の女性」
「子育て中で、子どもと一緒に過ごせる場所を探している人」
「コーヒーが好きで、こだわりの一杯を楽しみたい人」
など、できるだけ具体的にイメージします。
ターゲットが決まれば、投稿する内容や写真、言葉遣いも自然と決めやすくなります。
集客販促では「地理的・人的・心理的」の3つの視点からターゲットを具体化することがポイントとして紹介されています。
3.「準備中だからこそ見せられるもの」を投稿する
開業前SNSで特におすすめなのが、準備の様子を発信することです。
例えば、
店舗型ビジネスなら
「今日は内装工事がここまで進みました!」
「看板がつきました!」
「店内の椅子を選んでいます」
「メニュー表を作っています」
飲食店なら
「新メニューを試作中です」
「この食材を選んだ理由」
「何種類ものコーヒー豆から、ようやく決まりました」
サロンなら
「店内の雰囲気を決めるために、こんなことを考えています」
「使用する商材を選んでいます」
「お客様にこんな時間を過ごしてほしいと思っています」
といった内容もよいでしょう。
ポイントは、「できあがったもの」だけではなく、「できあがっていく過程」を見せることです。
開業準備そのものが、SNSのコンテンツになります。
4.フォロワーを「参加者」にする
SNSは、一方的に情報を発信するだけの場所ではありません。
せっかく開業前から発信するなら、フォロワーにも参加してもらいましょう。
例えば、
「店内の壁紙、AとBならどちらが好き?」
「新メニュー、どちらを食べてみたい?」
「オープンしたら、どんなサービスがあるとうれしい?」
「店名の由来、予想できますか?」
といったアンケートや質問を投稿します。
こうしたやり取りを重ねることで、
フォロワーは「お店を見ている人」から「お店づくりに関わっている人」へと変わっていきます。
そして、自分が少しでも関わったお店には、自然と愛着が生まれます。
「一緒につくっている感覚」を持ってもらうことが、開業前のファンづくりにつながります。
5.「人柄」が伝わる投稿も大切
開業前は、まだ口コミや実績が少ないため、「どんな人がやっているのか」が信頼につながります。
もちろん、すべてを公開する必要はありません。
ただ、
「なぜこの仕事を始めるのか」
「仕事で大切にしていること」
「お客様にどんな時間を過ごしてほしいのか」
「開業に向けてどんなことを頑張っているのか」
など、自分の考えや想いを少しずつ伝えていきましょう。
商品やサービスだけではなく、
「この人から買いたい」
「この人のお店を応援したい」
と思ってもらえることが、ファンづくりでは大きな力になります。
6.SNSは「フォロワー数」だけで判断しない
「なかなかフォロワーが増えない……」
開業準備中は、そんな不安を感じることもあるでしょう。
しかし、フォロワー数だけを追いかける必要はありません。
たとえば、
・投稿にコメントをしてくれる
・ストーリーズを毎回見てくれる
・開業を楽しみにしてくれている
・「オープンしたら行きたい」と言ってくれる
・投稿を友人にシェアしてくれる
こうした人たちは、人数以上に価値のある存在です。
大切なのは「何人にフォローされたか」だけではなく、
「どれだけ自分の事業に興味を持ってくれているか」です。
7.開業日までの「カウントダウン」を活用する
開業日が決まったら、SNSでも少しずつ期待感を高めていきましょう。
例えば、
「オープンまであと30日」
「あと2週間!」
「いよいよ残り7日」
「明日オープンします!」
といったカウントダウンです。
その間に、店内の様子や商品、サービス、アクセス方法などを少しずつ紹介していきます。
「もうすぐオープンするんだ」
「実際のお店を見てみたい」
という気持ちを育てていくことで、開業日を単なるスタートではなく、
これまで応援してくれた人が実際に来店するきっかけの日にできます。
まとめ|開業前から「応援してくれる人」をつくろう
開業前のSNS活用で大切なのは、フォロワー数を一気に増やすことではありません。
「なぜ、この仕事を始めるのか」
「どんなお店・サービスをつくりたいのか」
「開業に向けて、どんな準備をしているのか」
そんな開業までのストーリーを少しずつ発信することで、あなたの事業を知り、興味を持ち、応援してくれる人が増えていきます。
開業日は「ゼロからお客様を集める日」ではなく、
開業前からつながってきた人たちに、実際にお店やサービスを届ける日にする。
そのためにも、SNSは開業準備の一つとして、できるだけ早い段階から取り組んでおきたいツールです。
とはいえ、開業前はSNSだけでなく、事業計画や資金調達、物件探し、各種手続き、店舗づくりなど、考えることがたくさんあります。
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