「いつか自分のお店を持ちたい」
そう思っていても、いきなり物件を借りて、内装工事をして、設備をそろえて…
となると、必要な資金もリスクも大きくなります。
そこで近年注目されているのが「間借り営業」からスタートする方法です。
すでに営業している飲食店などの空いている時間やスペースを借りて営業することで、
店舗を持つ前に実際のお客さんを相手に営業経験を積むことがてきます。
今回は、間借り営業から自分の店舗を持つまでの流れと、
「小さく始める」ことのメリット・注意点についてご紹介します。
まずは「間借り営業」という選択肢
間借り営業とは、既存のお店や施設の営業時間外などに、
その場所を借りて営業する方法です。
例えば、
・夜は居酒屋になる店舗を昼間だけ借りてカフェを営業する
・定休日の店舗を借りて週1 〜2日営業する
・シェアキッチンを利用して菓子や料理を販売する
・イベントスペースを借りて期間限定で営業する
といった方法があります。
自分で店舗を持つ場合と比べて、
家賃や内装工事費などの初期負担を抑えられるのが大きな特徴です。
「まずは自分の料理やサービスがお客さんに受け入れられるのか試してみたい」
という人にとって、間借り営業は一つの選択肢になります。
間借りから始める3つのメリット
1|初期費用を抑えられる
店舗をイチからつくる場合、
物件取得費、内装工事費、厨房設備、家具、看板など、
さまざまな費用が必要になります。
一方、間借り営業なら、
すでに厨房や客席などが整っている場所を利用できるケースもあります。
もちろん、利用料や食材費、備品代などは必要ですが、
「店舗をつくるための費用」を大きく抑えながら営業を始められるのが大きなメリットです。
2|実際に営業してみないとわからないことを確認できる
開業前にどれだけ計画を立てても、実際に営業してみると、
「思ったより注文が集中する時間帯がある」
「このメニューは意外と人気がない」
「一人で調理と接客するのは大変」
など、さまざまな発見があります。
間借り営業なら、
比較的小さな規模で実際の営業を経験できます。
これは、将来店舗を持つときの貴重なテスト期間になります。
3|自分のお店に来てくれるお客さんを増やせる
間借り営業を続けることで、
少しずつ固定客をつくっていくこともできます。
Instagramなどで営業日を告知したり、
リピーターに次回の営業日を知らせたりすることで
「この人のお店なら行ってみたい」
というファンを増やしていきます。
そして、いざ自分の店舗をオープンするときに、
「これまで来てくれていたお客さんが新店舗にも来てくれる」
という状態をつくっておけるのは、大きなメリットです。
間借り営業を「店舗づくりの準備期間」にする
間借り営業を単なる「お試し営業」で終わらせるのではなく、
将来の店舗づくりにつなげることが重要です。
例えば、営業しながら次のようなことを記録しておきましょう。
売上について
・1日の売上
・客数
・客単価
・人気メニュー
・売れにくいメニュー
・曜日や時間帯による違い
お客さんについて
・どんな年代のお客さんが多いか
・どこから来ているか
・何をきっかけに知ってくれたか
・リピーターはどのくらいいるか
・どんな商品・サービスを求めているか
営業について
・仕込みにどのくらい時間がかかるか
・一人で対応できる客数
・必要なスタッフ数
・必要な厨房設備
・営業するのに必要な備品
こうしたデータを蓄積しておくと、
店舗を持つ段階で「なんとなく」ではなく、実際の経験をもとに計画を立てられます。
「どんな店にするか」も営業しながら考える
間借り営業を始めた時点で、
すべてを完璧に決めておく必要はありません。
むしろ、実際に営業してみながら
「もっとこうしたい」
「こういうお客さんに来てほしい」
「このメニューを中心にしたい」
と、自分のお店の方向性を明確にしていくのも一つの方法です。
例えば、最初はランチ営業から始めてみて、
「思った以上に焼き菓子を買って帰る人が多い」
ということが分かれば、将来の店舗ではテイクアウトを充実させる。
「一人でゆっくり過ごしたいお客さんが多い」
のであれば、席数を増やすよりも
一人でも居心地の良い空間づくりを重視する。
このように、営業で得た気づきを店舗設計やサービスに反映させることができます。
では、いつ「自分の店舗」に進む?
間借り営業を続けていると、
「そろそろ自分のお店を持ちたい」
と思うタイミングがやってくるかもしれません。
そのときは、次のようなポイントを一度整理してみましょう。
◎売上・利益の見通しが立ってきた
「毎回たくさん売れる」というだけではなく、
材料費や営業にかかる経費を差し引いて、どのくらい利益が残るのかを確認します。
◎リピーターがついてきた
一度来てくれるお客さんだけでなく、
「また来たい」と思ってくれるお客さんが増えているかも重要です。
◎営業スタイルが固まってきた
営業時間、メニュー、価格、客席、スタッフ数など、
自分に合った営業スタイルが見えてきていると、
店舗を持った後のイメージもつくりやすくなります。
◎開業資金を準備できている
店舗を持つと、物件取得費や内装工事費、設備費など、
まとまった資金が必要になります。
「売上が伸びているからすぐ店舗を!」と急ぐのではなく、
必要な資金を具体的に把握しておきましょう。
店舗を探す前に「どんな場所が必要か」を考える
いよいよ店舗を探す段階になったら、いきなる物件情報を見るのではなく、
まず必要な条件を整理することをおすすめします。
例えば、
・必要な客席数
・厨房の広さ
・必要な厨房設備
・駐車場の台数
・営業時間
・必要なスタッフ数
・テイクアウトの有無
・家賃として無理なく支払える金額
などです。
間借り営業を経験していれば、
「これくらいの広さがあれば営業できる」
「この設備は絶対に必要」
といったこともわかってきます。
その経験を物件探しに活かしましょう。
自分のお店を持つ前だからこそ、できること
店舗を持つと、家賃や人件費、設備費など、毎月発生する固定費が増えます。
だからこそ、
店舗を持つ前にできるだけ多くのことを試しておくことが大切です。
どんな商品が売れるのか。
どんなお客さんが来てくれるのか。
自分はどんな働き方をしたいのか。
どんな空間なら、自分らしいお店をつくれるのか。
間借り営業は、こうしたことを実際に確かめる機会になります。
「いつか自分のお店を持ちたい」から、
「自分のお店を持つためにまず小さく始めてみる」。
そんな段階的な開業方法も、これからの店舗づくりの選択肢の一つです。
OPENERSでは、物件探しから店舗の設計施工、開業準備まで、
これからお店を始める方をトータルでサポートしています。
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